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米トランプ政権、初軍事作戦でつまずき 戦死した米兵の父親が「バカげた作戦」と批判(38)

議会での初めての演説で米軍の強化を強調したトランプ大統領。国防予算を大幅に増やし最強の米軍を実現するという。しかし、就任直後に行ったイエメンでの地上部隊を使った軍事作戦で早くもつまずきを見せており、「軍の最高司令官」としての資質を疑問視する指摘も出始めている。
ドナルド・トランプ大統領(www.donaldjtrump.comより)
ドナルド・トランプ大統領(www.donaldjtrump.comより)
トランプ大統領は28日に、大統領として初めての議会演説を行った。ここで特に時間をかけたのが、米軍の強化とともに、ある軍事作戦の成功を強調することだった。
それはトランプ大統領が就任して5日目にイエメンに米海軍の特殊部隊SEALSを投入して行ったもので、トランプ大統領が了承した最初の軍事作戦となった。イエメン国内に潜伏するアルカイダの基地を襲撃するものだったと見られているが詳細は明らかにされていない。この作戦で、SEALSのライアン・オーエン隊員が死亡した他、作戦機1機を失っている。
議会での演説の場にはオーエン隊員の未亡人が招待され、大統領は「オーエン隊員は英雄だ」と称えた。テレビの中継では涙をぬぐい亡き夫に語り掛けているかのような彼女の姿が何度も映し出された。

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