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【日本学術会議問題】加藤官房長官会見(10月16日)

【日本学術会議問題】加藤官房長官会見(10月16日)

菅義偉首相が日本学術会議の会員6名の任命を拒否した問題で、加藤勝信官房長官は10月21日の会見で、梶田会長が菅首相に就任の挨拶で面会した際、任命見送り問題についてやりとりがあったのかどうかは明らかにしなかった。なお、梶田会長は6人の再任命を求める要望書を手渡したものの、任命見送り理由について説明を求めなかったことを明らかにしている。(10月15日午前・午後の定例会見では日本学術会議関連の発言はなかった)(インファクト編集部)

(注)会議録一覧はこちら。記者会見は公開情報ですので、転載等は自由です。首相官邸サイトの動画などで発言内容を確認し、日本学術会議関連の発言は全て抽出するようにしています。途中で別の内容で質疑応答があった箇所は横ラインを入れています。聞き取りにくい部分などは●●としています。必要に応じて正確を期すための修正を行います。

加藤勝信官房長官 定例記者会見(10月16日午前)

(記者)(共同通信カサイ記者)
話題変わりましてですね、日本学術会議についておうかがいします。
総理は日本学術会議の梶田会長と近く会談する意向を固めたとのことですが、調整状況と、面会した場合、推薦した会員候補6人の任命拒否についての理由説明と速やかな任命を求める学術会議側の要望書に対して、その場で返答されるのかお聞かせください。

(長官)
まず、総理の予定については承知をしておりませんが、総理は以前から会長がお会いになりたいということであれば、お会いする用意がある旨の発言をされています。
また、会長とは日頃から事務局が連絡を取っていると思いますが、今後必要なコミュニケーションを図っていく必要があるというふうに思います。
また、要望書のお話でありますが、したがって総理の予定は承知をしておりませんが、要望書については引き続き事務方において、その対応を検討しているというふうに承知をしております。

(記者)
朝日新聞キクチです。よろしくお願いします。いまの学術会議の関連でおうかがいします。
菅総理はお会いする用意は持っているということですけれども、なかなかこの梶田会長との面会が実現しないのは梶田会長側の方で調整が整っていないという認識なのか、菅総理の方はもういつでもお会いするという認識で、理解でよろしいでしょうか。

(長官)
したがって先ほど申し上げたことを、総理はそういう姿勢でありますし、あの、それぞれ、ええ、学術会議側の意向も踏まえながら、検討がなされているというふうに思います。

(記者)
東京新聞のムラカミです。
まあその、いまの学術会議の梶田会長との会談の件でおうかがいしたいんですけれども、まだその予定承知されてないということなんですが、もし会われた場合にですね、首相はその会談内容やまた要望書への返答内容についてですね、自ら会見等開いてご説明をするようなご予定、お考えというのはありますでしょうか。

(長官)
まあ、まずそもそもその会談そのものの予定について予断をもってお答えできる状況ではないところであります。
また、一般論として申し上げればですね、政府における対応については1日午前午後2回の私の会見において、説明をさせていただいてるところでありますので、引き続きそうした機能を果たしていきたいと思っております。


2020年10月16日午前、首相官邸

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